① デバイスに Clash 系クライアントをインストールしておきます。まだの場合はダウンロードページでプラットフォームに合わせて選んでください。Windows と macOS には Clash Plus、Linux には Clash Verge Rev、Android には Clash Meta for Android、iOS は App Store で Clash Plus を検索します。
② 有効なサブスクリプションリンクを用意します。これはプロバイダーから提供されるもので、通常 https:// で始まります。サブスクリプションリンクはアカウントの認証情報に相当するため、公開の場に投稿したり他人に転送したりしないでください。
各クライアントの画面表記には多少の違いがあります。「サブスク」は「設定」や「Profiles」と表示される場合があり、「システムプロキシ」は「Set as system proxy」と表示される場合もあります。機能の意味が同じであれば問題ありません。4ステップの流れ自体はすべて共通です。
サブスクを導入する:ノードをクライアントに取り込む
所要時間 約3分Clash クライアント自体にはノード情報が含まれておらず、すべてのサーバー情報はサブスクリプションリンクから取得します。サブスクリプションリンクはプロバイダーから割り当てられる一連の URL で、クライアントがこれにアクセスすることで設定ファイルを取得し、どのノードがあるか、どのプロトコルを使うか、どのルールで振り分けるかがわかります。サブスクの導入は一連の流れの最初のステップであり、以降のすべての操作の土台になります。
サブスクリプションリンクは通常、プロバイダーの管理画面の「サブスク」または「ワンクリックサブスク」ページからコピーします。取得したら、クライアントを開いてサブスク管理の入口を探します。
| クライアント | サブスク入力欄の場所 |
|---|---|
| Clash Plus | メイン画面下部の「サブスク」タブ |
| Clash Verge Rev | 左側ナビゲーションの「サブスク」 |
| FlClash | ホーム画面右上のプラスボタン |
| Clash Meta for Android | 下部の「設定」タブ |
| ClashX Meta | メニューバーアイコン →「設定」→「ホスト型設定」 |
以降の操作はどのクライアントでも共通です。
- 「追加」をクリックするか、入力欄に直接リンクを貼り付け、覚えやすい名前(例:プロバイダー名)を付けて保存します。
- クライアントが設定のダウンロードを開始します。成功すると一覧に設定カードが追加され、ノード数と更新時刻が表示されます。
- そのカードをタップして「使用中」の状態にします。有効化された設定だけが実際にプロキシとして機能します。
導入に失敗する原因はほぼ3つに絞られます。リンクをコピーした際に余分なスペースが入った、または文字が欠けている場合は、もう一度リンク全体をコピーし直してください。プランの期限切れや通信量の使い切りの場合は、プロバイダーの管理画面でステータスを確認してください。現在のネットワークからサブスクリプションのアドレスにアクセスできない場合は、別のネットワーク環境で試してください。導入が成功したあとは、カード上の「更新」を定期的にタップすることを忘れないでください。プロバイダーはノードの追加・削除や回線の調整を行うため、更新しないと最新の設定を取得できません。多くのクライアントには自動更新の間隔設定もあり、通常は24時間に1回で十分です。
完了の目安サブスク一覧に自分の設定カードが表示され、有効化されていて、プロキシページに複数のノードが並んでいる状態。
プロキシモードを選ぶ:どの通信を代理させるか決める
所要時間 約2分Clash には3種類のプロキシモードがあり、切り替えの入口はクライアントのホーム画面上部や「プロキシ」ページの上部にあることが多く、3つの選択肢が並んでいて、選ぶとすぐに反映されます。
| モード | 通信の流れ | 適した用途 |
|---|---|---|
| ルール Rule | ルールに従って振り分け:中国本土のサイトは直結、海外のサイトはプロキシ経由 | 日常使いの標準設定。速度と使い勝手のバランスが良い |
| グローバル Global | すべての通信をプロキシノード経由にする | ルールの不具合を調べる、出口を統一したいとき |
| 直結 Direct | すべての通信をプロキシ経由にしない | 比較検証用。プロキシを一時停止した状態に相当 |
初心者はまずルールモードをそのまま使えば十分です。設定に含まれるルールリストに従って、各リクエストの行き先を1件ずつ判定します。中国本土向けのアクセスは迂回せず、海外向けのリクエストは自動的にノード経由になるため、どちらも快適に使えます。ルールの優先順位や判定順序を詳しく理解したい場合は、利用ガイドのルール振り分けの章にまとめてあります。「ポリシーグループ」「ルール」といった用語は用語集にそれぞれ簡潔な説明を用意しています。
ノードを1つ選ぶ
ルールモードでは、「プロキシ」ページに1つまたは複数のポリシーグループが表示され、各グループの中に複数のノードが並びます。ポリシーグループを開いたら「レイテンシテスト」をタップし、クライアントが各ノードの応答時間を順に測定します。そのうえで、遅延が低めで日常的に安定しているノードを選べば十分です。遅延の数値は1回の接続確立にかかる速さを示すだけで、実際の帯域や安定性を保証するものではないため、最小値にこだわり過ぎる必要はありません。この点はノード速度測定の仕組みの記事で詳しく解説しています。
完了の目安クライアントの現在のモードが「ルール / Rule」と表示され、ポリシーグループで具体的なノードが選択済みの状態。
システムプロキシを有効化する:通信を Clash に通す
所要時間 約2分ノードを選んだだけではクライアント内部の準備が整っただけの状態で、「システムプロキシ」スイッチをオンにしてはじめて、OS の通信が実際に Clash を経由するようになります。このスイッチは Clash Plus と Clash Verge Rev のホーム画面で確認でき、「システムプロキシ / System Proxy」と表示されています。
Windows と macOS
スイッチをタップします。初回オンにする際は権限確認のダイアログが表示されることがあるので、許可してください。有効化に成功すると、Windows では「設定 → ネットワークとインターネット → プロキシ」に 127.0.0.1 とポート番号による手動プロキシの項目が表示され、macOS では「システム設定 → ネットワーク → プロキシ」に自動で書き込まれます。ポート番号はクライアントの「設定」ページに表示されている値を基準にしてください(多くの場合 7890)。これらの項目はクライアントが自動で管理するため手入力の必要はなく、スイッチをオフにすれば自動で消去されます。
Android と iOS
スマホ版はシステムプロキシではなく VPN トンネルを使用します。初回接続時に VPN の許可を求めるダイアログが表示され、「許可」を選ぶとステータスバーに VPN のアイコンが表示され、クライアント側も接続済みと表示されてトンネルが確立します。以降はクライアント内のスイッチをタップするだけで接続・切断ができます。
あわせて設定しておきたい2点
「設定」ページで「起動時に自動実行」をオンにしておくと、OS 起動後にクライアントが自動で立ち上がり、毎回手動で開く手間がなくなります。また、システムプロキシはシステムのプロキシ設定に従うアプリにのみ有効で、一部のアプリ(ゲームやコマンドラインツールなど)はこの設定を読み取りません。そうしたアプリもプロキシ経由にしたい場合は TUN モードを検討してください。仮想ネットワークアダプタを作成してすべての通信を扱うため、より網羅的にカバーできます。有効化の条件と注意点は利用ガイドの TUN の章にまとめてあります。初心者の段階ではシステムプロキシで十分です。
完了の目安システムプロキシのスイッチがオンになっていて、スマホ版では VPN 接続済み、クライアントのホーム画面が稼働中と表示されている状態。
プロキシが有効か確認する:3つの方法でチェック
所要時間 約2分クライアントに「接続済み」と表示されていても、プロキシが実際に機能しているとは限りません。1分ほどかけて次の3項目を確認し、通信が確実にノードを経由しているか確かめましょう。
- IP の所在地を確認する。ブラウザで ip.sb や ipinfo.io を開き、表示される IP と地理的位置が選択したノードの所在地域と一致しているか確認します。まだローカルの通信事業者のアドレスが表示されている場合は、プロキシが有効になっていません。
- 検証用サイトにアクセスする。普段アクセスできないサイトを開いて正常に表示されれば、プロキシ経路が通っていることになります。
- 接続パネルを確認する。Clash Plus と Clash Verge Rev には「接続 / Connections」ページがあり、ページを更新するとリクエストの記録がリアルタイムで流れ、どのノードを経由してどのルールにマッチしたかが表示されます。記録が確認できれば、通信が確実にクライアントを経由していることの証拠になります。
確認できない場合は、この順にチェック
まずシステムプロキシのスイッチが本当にオンになっているか確認し、次にモードが直結になっていないか確認します。その後別のノードに切り替えて再試行し、サブスクページで一度更新して設定が古くなっていないか確認し、最後にクライアントを再起動します。それでも解決しない場合は、よくある質問のトラブルシューティング分類に手順一覧があります。ブログのプロキシに接続しているのにネットに繋がらない場合の対処法を順番に試すと、たいていの原因は特定できます。
プライバシーを重視する場合は、DNS リーク(漏洩)のチェックも一度行っておくと安心です。ドメイン解決のリクエストがプロキシを回避していないかを確認できます。検査方法と修正の設定については、DNS リークの検証と対処の記事に手順をまとめています。
完了の目安IP 検索ページにノードの所在地域が表示され、検証用サイトが正常に開き、接続パネルにリアルタイムのリクエスト記録が確認できる状態。
次に深掘りできる方向性
4ステップが終われば、日常的な利用には十分です。以下のページは必要に応じて読めば良く、一度に全部読む必要はありません。
利用ガイド
reference.html基礎から応用までを体系的にまとめた長文コンテンツです。基本概念、ルール振り分け、TUN モード、DNS 設定、日常的なメンテナンスまで章ごとに解説しているので、リファレンスとして手元に置いておくのに向いています。
よくある質問
help.html基礎知識、インストールと設定、使い方のコツ、トラブルシューティングに分類した Q&A 集です。困ったときはまずここを確認してください。
用語集
glossary.htmlポリシーグループ、振り分けルール、DNS ハイジャックといった用語に、それぞれ簡潔な説明を付けています。設定を見たりチュートリアルを読んだりする際に役立ちます。
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